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奏法

エド・シーランのピックを使わない奏法について解説

投稿日:11/25/2020 更新日:

今やイギリスを代表するシンガーソングライターの一人であるエド・シーラン。2017年から2019年まで続いた「ディバイド・ツアー」では890万人を動員し、800億円を超える興行収入をあげました。(歴代一位だそう)
ギター一本と体ひとつだけでこれだけの人々を熱狂させていると考えると尋常ではないですね・・・。

エドの曲はギター一本あればコピーできますし、出てくるコードも基本簡単なのですが、右手の使い方がちょっとだけ特殊なので、解説しようと思います。

エド・シーランの奏法

彼の特徴といえばギターとループマシンを使ったパフォーマンスで、コピーしてみたいと思った人も多いのではないでしょうか。

早速コピーしようと思って、ライブ映像を見て、そしてエドの右手をよく見てみるとあることに気がつきます。

「あれ・・・ピック全然使ってなくね?」

バラードなどでアルペジオを弾くための指弾きならわかるのですが、結構ジャカジャカかき鳴らすようなアップテンポの曲でも、ピックを使わずに手で弾いていることがわかるかと思います。かき鳴らす時は基本ピックを使う、という人にはちょっと見慣れない奏法かもしれません。

せっかくコピーしてみようと思ったのに、ストロークのやり方がわからないんじゃコピーのしようがない!ということで、ピックなしでストロークする方法を覚えましょう。

ピックを使わずにストロークする方法

ピックを使わないストロークの時、エドは基本的に人差し指と中指でダウンストローク、親指でアップストロークをしています。ダウンストロークの際、人差し指のみを使ったり、人差し指と中指に加えて薬指を使うこともあります。

弾き方の手順

1. 人差し指と中指の爪を弦に直角に当てる
2. 手首のスナップを使ってダウンストローク。この時、手を開きながら弾くと大きな音が出ます。
3. 親指の爪でアップストローク。
4. 2に戻る。以下繰り返し

手順2の時に手を開きながら弾いて、手順3の時に手を握るような動きになるので、外から見ると手をグーパーしながら弾いてるように見えます。

手首と親指の使い方が重要

最初はうまく音が出ないかもしれません。特に親指のアップストロークが難しく、実際にリズムをとりながら曲を弾くとなると余計ゴチャッとしてしまいがちです。その時は手首のスナップを意識しましょう。手首を使わずに腕が大振りになるほど音にまとまりがなくなっていきます。
また、アップストロークの音がうまく出ない時は、親指だけでストロークをしてみましょう。ダウン・アップの両方を親指の爪で弾くということです。慣れてきたら、アップストロークの時に親指の爪が弦にうまくひっかかるような感覚がつかめるはずです。

爪をのばす必要はありません

爪で音を出しているので、爪を伸ばさないといけないかな?と思うかもしれませんがその必要はあまりありません。

もちろんのばしても良いのですが、それよりも爪をうまく弦にヒットさせることの方が大事ですし、処理せずに適当にのばしてしまうと爪が割れたり剥がれたりしやすくなるので、むしろ切っておいたほうがいいです。

おわりに

いかがだったでしょうか。この奏法を覚えると、ギターを弾くときにピックがほぼ要らなくなるので、よくピックをなくすタイプの人にとってはエド・シーランのコピーに限らず便利な奏法だと思います。

ピックを使わないだけでちょっと玄人に見えたりもするので、ぜひ練習して覚えてみましょう。それでは。

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