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音楽理論

ジョン・メイヤーの「Neon」のリフを分析(弾き方も解説します)

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ジョン・メイヤーの「Neon」は、彼の代表曲のひとつです。2001年にリリースされた1stアルバム「Room for Squares」に収録されています。

この曲の特徴といえば超クールなギターリフでしょう。ただでさえ難しいこのリフを、平然と歌いながら弾いているのも衝撃的ですが、まずこんなリフを「作った」ということが凄い。しかもジョンがハタチくらいの時にはもうこの曲が出来ていたというのだから余計凄いです。ヤバすぎ。

とはいえ、「凄い凄い」と言ってるだけで終わるのももったいないので、このリフがどのようにできているか理論的に分析しましょう。

押さえ方も併せて載せるので、「とりあえずこのリフ弾けるようになりたい!」という方にとっても便利な内容かと思います。この曲のコード進行が載っているサイトはいくつかありますが、どれも省略形しか書かれていない気がするので、この記事では「正確な」弾き方を紹介します。なので読んで練習すれば、完コピできるはずです。

登場するコードと押さえ方

まずギターのチューニングはドロップCなので、6弦をEからCまで落とします。残りの弦はレギュラーチューニングと同じです。
複雑に思えるリフですが、基本的にはアルペジオです。でてくるコードは以下の5つ。

Cm

6弦がC,3弦8フレットがE♭,2弦8フレットがGなので、こちらはCmになります。
実際は、6弦開放→2弦8フレット→3弦10フレット→3弦8フレットの順に弾くので以下のように書いたほうが正確です。

E♭add9

6弦3フレットがD#,4弦3フレットがF,3弦が3フレットA#,2弦4フレットがD#なので、3度を省略したE♭add9になります。
親指で6弦3フレットを押さえます。

Fm7(11)

6弦5フレットがF,4弦6フレットがG#,3弦3フレットがA#,2弦4フレットD#なので、5度を省略したFm7(11)になります。

このコードが一番の鬼門で、かなり押さえにくいです。親指で6弦5フレット,小指(手が届く人は中指)で4弦6フレット,人差し指で3弦3フレット,中指で2弦4フレットを押さえます。最初はまったく手が届かないかもしれませんが、慣れるしかありません。。。

A♭add9

先ほど出てきたE♭add9と全く同じ形で、ルートが変わっただけです。

B♭6(add9)

6弦がA#,4弦がC,3弦がD,2弦がGなので、5度を省略したA#6(add9)です。

先ほど出てきたFm7(11)と似た押さえ方ですが、親指がもう1フレット下がります。6弦を親指、4弦を薬指、3弦を人差し指、2弦を中指で押さえます。

こちらも相当押さえにくいですが、親指を頑張って使いましょう。

コード進行の仕組み

上の4つのコードがひたすらループして曲が進んでいきます。

Cm→E♭add9→Fm7(11)→A♭add9→B♭6(add9)

ほとんどがテンションコードなので、わかりやすくするためにテンションノートを省いて書き直すと、

Cm→E♭→Fm7→A♭→B♭

になります。

Cナチュラルマイナー・スケールのダイアトニック・コードが、

Cm Dm(♭5) E♭ Fm Gm A♭ B♭

ですから、キーはCmで、リフは

Ⅰm→♭Ⅲ→Ⅳm7→♭Ⅵ→♭Ⅶ

であることが分かります。

一見複雑そうなリフですが、根本はダイアトニックコードに沿って作られているわけですね。



おわりに

まとめると、

  • NeonのキーはCmで、Cナチュラルマイナー・スケールのダイアトニック・コードに沿って作られている。
  • すべてのコードに9thを加え、1度or5度を省略している。
  • 一見複雑なリフだが、解析するとシンプル

難しいことをやってそうな曲というのはたくさんありますが、理論的にみると案外「普通」だったりします。
「難しいことをやってる」と決めつけず、出てくるコードを分解して解析する、という作業を積極的にしていくと、演奏技術も作曲も飛躍的に向上するるんじゃないかなと思います。

今回はこの辺で。ありがとうございました。

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