こんにちは、湖舟です。
音楽理論は必要なのか?永久の課題ですね。特にロックバンドをきっかけに音楽にハマった人にとっては、音楽理論なんて1ミリも触れる気にならないかもしれません。ノエル・ギャラガーなら「そんなファッ●ンこじゃれたもんファッ●ンいらねえよ」って言いそうですしね。
どこかで見た動画で、あいみょんがギターでFmを抑えながら、「最近このコードが好きなんですよね〜なんていうのか知らないですけど」って言ってるものもありました。あいみょんFm知らないのかよ!それであんな売れてんのかよ!やっぱ音楽理論いらないじゃん!!
マリーゴールドのYouTube再生回数2億超えてますからね。Fm知らないのに。他にも大ヒットしたミュージシャンで、理論に一切知らず、譜面も読めない人なんてザラにいます。だからやっぱり音楽理論は不要・・・とはならないんです。
やっぱり理論は知っておいた方が良いと思います。理由をいくつか説明させてください。

1. 練習時間を圧倒的に短縮できる
実際プロのミュージシャンの中で、理論どころかコード名も知らない人達は、天才だから知らなくて大丈夫だったわけではありません(そういう節もあるにはあると思いますが・・・)。めちゃめちゃ時間をかけているから知らなくても良いんです。
彼らは一日中ギターを抱え、気に入った曲をひたすら聴いてそれに合うコードを探したり、指板上で「ここを抑えると綺麗な音が出る!」となる場所を見つけるまで色々と試し続けたりしています。その結果、「コード名は知らないけど、そのコードが果たす役割を経験則で知っている」ということが発生するわけです。
しかし、これを真似しようとすると次のようなデメリットがあります。
- そもそもコードが間違っている可能性がある
- とっくに常識である事実を自分で発見するまで知ることができない
- とにかく膨大な時間がかかる
先人達が何百年もかけて築いてきた理論を完全無視して突っ走っていると、「自分が見つけた」と思ってたコード進行・フレーズが普通に有名なものだった・・・みたいなことが多発します(結構萎えます)。
理論をある程度知ることで、「自分で発見する必要のないこと」がはっきりするわけです。その結果楽器の上達速度も向上します。
「とりあえず練習」と「理論を学んでから練習」だと、前者の方が楽そうに思えるかもしれませんが、実際は圧倒的に後者の方が楽なんです。
2. 模倣が上手くなる→挫折しにくい+ボキャ貧にならない
とはいえ、演奏・作曲技術の上達において「模倣」は重要です。理論だけで楽器が上手くなったりはしません。好きなアーティストの動画を見漁って楽器の手元を食い入るように見つめて真似したり、曲を何十・何百回とリピートして耳コピする・・・みたいな時間も絶対必要ではあると思います。
そういう練習をひたすらやってれば上手くはなるでしょう。ただ理論的な知識を一切抜きにしてこの作業をひたすらやるのは疲れるし、挫折しがちです。一曲コピーするのに挫折すると、いま自分が弾けるフレーズばかり繰り返して弾いてしまうので、フレーズやコードのボキャブラリーが停滞します。ボキャブラリーの停滞は技術の停滞につながるので、結果「自分には才能がない・・・」と思い込んで楽器から遠ざかってしまう、ということも起こりえます。
音楽理論を知っていると、気に入った曲をコピーするのが上手くなります。当てはめられる知識が多いのですから当然です。CM9が曲中で出てきた時にメジャーナインスを知ってる人と知らない人では音に対する反応速度が違います。
コピーが上手くなると、挫折しづらくなり、ボキャブラリーが増えていきます。そしてさらに模倣が上手くなります。このループに入れるのが理想です。
3. シンプルに楽しい
最後にシンプルなことを言いますが、音楽理論を知っていると曲を聞くのも演奏するのも楽しくなります。 たまに、「理論を知ると音楽を素直に楽しめなくなる」と言う人がいますが、どんなに曲を理論的に分析できたとしても、良い曲は良い曲のままです。それどころか、「ここでこのコード使うんだ・・・」とか「こんな曲展開もあるのか!」みたいなことを考えながら曲を聴く楽しみ方もできるようになります。理論を知っている人の特権みたいなものです。
いかがでしょうか。音楽理論を学ぶ意味が少しでも伝わったら嬉しいです。
これだけ書いておいて、実際の理論について何の記事も書かないのはちょっと無責任な気もするので、初心者向けの音楽理論も記事にしていこうと思っています。そちらもぜひご覧ください。それではまた。